酒好き達の酒器づくり– category –
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酒好き達の酒器づくり
東京から来た料理人(1)
厳しい暑さがようやく峠を越そうとする8月25日の朝、一人の料理人が新幹線姫路駅のホームに降り立った。爽やかで知的な雰囲気を漂わせる彼の名は城田澄風(すみかぜ)。東京・恵比寿の地で日本料理店「紀風(きふう)」を営む料理人である。この日、彼は夢... -
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杜氏の記録
東京の旅から1週間が過ぎた。うだるような暑さが続く7月25日の昼下がり、飯塚とホテルマン・高山は、壺坂酒造に来ていた。辨慶(べんけい)を使った酒造りの打ち合わせをするためである。 https://youtu.be/sI8pWTrsIqY 「杜氏の記録」登場人物紹介 辨慶(... -
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東京(後編)
餃子事件の5分後、3人は渋谷の裏道を通って寿司の名店「くろ﨑」に到着した。丸に木瓜の紋がついた暖簾をくぐって店内へと入る。中はスッキリとして無駄な装飾がなく、天然氷を入れているという木製扉の冷蔵庫が静かな存在感を放っている。先ずは店主の黒... -
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東京(前編)
酒米の苗が勢いよく背を伸ばし始める七月。今西の紹介で、東京の寿司店が播磨日本酒プロジェクトのお酒を取り扱ってくれることになった。遠い都会の店が興味を持ってくれたことに飯塚と壺坂は喜び、せっかくだから東京まで酒を持って行こうということにな... -
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酒米の田植え
https://youtu.be/5p4uuc9Ostg 登場人物紹介 梅雨が田畑を潤し、米農家が本格的に忙しくなる田植えの季節がやってきた。6月21日、この日は田植えにはうってつけの快晴であった。今西と石丸に酒米の田植えの様子を見学してほしいと考えた飯塚は、予め二人に... -
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初めての体験
夢前町での土探しの旅の後、壺坂と飯塚と今西と石丸は、ラインで連絡を取り合いながら親交を深めた。2018年5月には飯塚が丹波にある今西の窯を訪れ、6月には壺坂が今西の東京個展へ出向いた。窯焼き真っ最中の陶芸家を訪れるのは初めての飯塚。人生初めて... -
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壺坂酒造
山を降りたのは十一時を少し過ぎた頃だった。山歩きでお腹をすかせた一行は、昼食をとるために、町内のホテル・ニューサンピア姫路ゆめさきへ向かった。朝まで一緒だったホテルマン・高山の職場である。 館内はランチタイムということもあって賑わっていた... -
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弘の里山
https://youtu.be/La2-Riiv4f4 「弘の里山」登場人物紹介 夢乃井から車に乗り込んだ一行は、先頭を走る山本弘の車の後をついて走った。五分も経たないうちに、山本の車はとある企業の敷地内と思しき場所へ入っていく。 (ここは関係者以外は入っていい所な... -
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夢乃井(ゆめのい)
https://youtu.be/Ekom3c7SuLQ 「夢乃井」登場人物紹介 飯塚の田んぼから車で五分ほど走ると、夢前川沿いにある温泉旅館・夢乃井(ゆめのい)に辿り着く。夢乃井は小高い丘の上にあるため、館内からは夢前ののどかな景色を一望できる。日が暮れる前に到着... -
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飯塚の田んぼ
https://youtu.be/Z4CBpSpdOZg 臨済寺から車で十五分ほど南へ下り、一行は飯塚の田んぼに到着した。先刻までの山中とは打って変わって、夢前川沿い一面に田んぼが広がり見通しが良い。見上げる空も広く高く感じられる。 四月の田んぼはまだ田植え前で水も...