中勘助の秋

明治生まれの詩人であり小説家の中勘助は、小説「銀の匙」で一躍有名になりました。夏目漱石が手放しで絶賛したと言われる名作として知られています。とてもきれいな文体で綴られ、子どものような透き通った心がそのまま文字になって現れたような小説です。

そんな中勘助が秋の情景を歌にすると、やはり透き通ったまるく味わいのある言葉で響いてきます。

いとど鳴く草ふか野らのすてかぼちゃ
黄ばみ蟲ばみ秋たちにけり

中勘助

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