折って畳んで焼き滅ぼす!万葉の遠距離恋愛
12月21日は遠距離恋愛の日。「1221」の両サイドの「1」が離ればなれになった恋人を表し、2が中央に並ぶことで「1人から2人になる」ことを表すそうです。
奈良時代の下級女官であった狭野弟上娘子(さののおとかみのおとめ)は、流刑にされた恋人との遠恋のつらい思いを和歌にぶつけています。
君が行く 道の長手を繰り畳ね
焼き滅ぼさむ 天の火もがも
狭野弟上娘子
訳)あなたが行く長い道のりを手繰り寄せ折り畳み、焼き滅ぼしてしまうような、そんな天の火があればいいのに。
公道を折って畳んで焼き滅ぼす、激しすぎる恋心。万葉の和歌はストレートに感情をぶつけてくるので、色んな意味で心揺さぶられます。