梅に助けられてきたこと

平安時代、第62代村上天皇在位時に都で疫病が流行りました。その時、天皇は梅と昆布を入れたお茶で民を救い、自身の病も治したという言い伝えがあります。

平安時代に記された日本最古の医学書『医心方』には「梅は三毒を断つ」と書かれています。三毒とは、水毒(体内の水分の汚れ)・食毒(食生活による体内の乱れ)・血毒(血液の汚れ)のこと。

時代々々に病が流行るとその度に梅干しが活躍しました。日清戦争の時は、外地での伝染病にも梅干が使われ効果を発揮したそうです。梅は昔から毒消しの薬として重宝されてきました。

令和になった現代でも、いまだ多くの家庭で梅干しは常備され、コンビニでも梅干し入のおにぎりは必ずといっていいほど陳列されています。今も昔も梅は日本人の暮らしに欠かせないもの。先祖代々「梅」に助けられてきたかと思うと、毎年恒例の「梅仕事」にも力が入ります。

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