2021年10月– date –
-
歳時記
カミングアウトは既にしていた
10月11日はカミングアウトデー。LGBTQの人々を祝い、認知度向上を目指して制定されました。1987年10月11日アメリカのワシントンで、差別撤廃とエイズ治療予算増加を訴えるため、ゲイとレズビアンによる行進が行われました。これをきっかけに多くのLGBT団体... -
歳時記
赤のまんま
秋になると野原や田畑の脇に、紅紫色をした粒状の小さな花が咲き出します。犬蓼(イヌタデ)の花です。植物の名称に「犬」がつくものは「あまり役にたたない」という意味があるそうですが、この花は昔の子供にとっては大変役に立つ花でした。赤い花を米粒に... -
歳時記
砧の型
麻やこうぞなど植物繊維でできた布は、洗うと硬くなるので、昔は木槌で布を打ち付けて柔らかくしていました。それに使う台を砧(きぬた)といいます。今でいうアイロンのようなもので、現代ではほとんど見られませんが、昔は女性がする夜なべ仕事の一つでし... -
歳時記
〈寒露〉
この月冷感次第につのり、露むすんで霜とならんとするゆゑ、寒露と名づく。(改正月令博物筌より) 二十四節季の一つ、露(つゆ)が霜(しも)になるほど冷気を感じ出す頃を寒露(かんろ)といいます。2021年は10月8日に当たります。 秋半ばから末にかけて、冬ほ... -
酒好き達の酒器づくり
流離いのクリエイター(雪彦山篇 3)
ここから先も清流沿いの道を登っていくのだが、この先の道には今までになかった特徴が二つ発見された。一つは、これは道と言えるのだろうかと疑うほどの急な傾斜である。垂直と言えば大げさすぎるが感覚的にはそれに近いものがある。もう一つは、道に沿う... -
歳時記
荻の声、秋の声
荻(おぎ)はイネ科の植物で、穂を風になびかせる様子はススキによく似ています。荻の特徴は水辺に育つことと、穂が白いこと。穂が風にそよぐ音は秋を知らせるといわれ、「荻の声」と呼ばれています。 「をぐ」には神や霊魂を招くという意味があり、荻が風... -
歳時記
ススキの見え方
平安時代の女流作家、清少納言の「枕草子」に、ススキについて述べた一文があります。 秋の野の素晴らしさはススキにこそある。蘇芳色に色づいた穂先が朝霧にぬれ、風になびく様はこの上ない。しかし、秋も終わりになると見所がなくなる。頭が白くボサボサ... -
素人達の米作り
【10/1】ここまできた
農業素人だけで一から米を作る「素人達の米作り」。当初は土作りも苗作りも四苦八苦し、田植えができるかどうかすら危ぶまれたこの企画。雑草や自然災害に悩まされながらも、なんとか実りの秋を迎えることができた。 稲が育つにつれて、米作りメンバー達の... -
歳時記
木の命、肉の命
法隆寺をはじめ、貴重な建築物の数々を再建し「最後の宮大工棟梁」と呼ばれた人がいました。西岡常一氏は、宮大工の道を極めた大人物であり、その著書で木の命(ここでは檜)について明言されています。 木の命には二つありますのや。一つは今話した木の命...