2021年8月– date –
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道草
道草
世界は難しい、科学も難しい。けれども自分を大切にすることは少しの勇気があればそんなに難しいことでないはずだ。本文より 著者:旅する生物学者 旅の研究をしている生物学者。学問を追求する旅の途中である彼が、研究の傍らに寄稿する「道草」は、私た... -
酒好き達の酒器づくり
東京から来た料理人(3)
且緩々(しゃかんかん)に戻ると、山本弘はすでに到着していた。且緩々の中はレストランの手前にロビーがあり、彼はここでコーヒーと一緒にお菓子を食べながら喫茶店さながらにくつろいでいた。お茶はロビーで誰もが飲めるようにサービスで置いているのだ... -
歳時記
みずばち
明治生まれの作家・幸田文の著書には度々「水罰」という言葉が出てきます。水道がなく井戸水を汲み上げて生活用水にしていた時代、水はとても大事に扱われていたそうです。苦労して汲み上げ、かつぎ運んだ水はとても尊いもので、ただ流したり溢れさせたり... -
歳時記
ひぐらし
夕方になるとカナカナと美しい声で鳴くヒグラシ。都会ではめったに見かけることがありませんが、田舎の夏、夕暮れ時に聞こえるヒグラシの声は、郷愁を誘います。涼しげなヒグラシの鳴き声は、昔から日本人に愛されてきました。 ひぐらしの鳴く山里の夕暮は... -
歳時記
葡萄は宝物
葡萄はたくさん品種があり、それぞれ旬が異なりますが、8月から10月初めにかけて美味しい葡萄が出回ります。紫、黄緑色、薄紅色、藍色など品種によって色も形も様々。そんな宝石を葡萄に例えて俳句にした人がいます。 金銀瑠璃硨磲瑪瑙琥珀葡萄哉松根東洋... -
歳時記
送り火
ご先祖を供養する「お盆」の時期は土地土地によって異なりますが、8月13日に先祖霊をお迎えをして、8月15、16日に送り出す地域が多いと思います。今日16日は先祖霊をあの世へ送り出す日。夕暮れ時に家の前で火を焚き、霊の帰り道を明るく照らす「送り火」... -
歳時記
終戦記念日
先人の犠牲の積み重ね積み重ねで、今の平和な日本があることを忘れずに……。8月15日、今日は終戦記念日です。 ますらをの愛しき命積み重ね積み重ねまもる大和島根を三井甲之 -
歳時記
朝顔/その2
豊臣秀吉と彼に仕えた茶人・千利休には、朝顔にまつわる有名なエピソードがあります。 黄金の茶室を作ってしまうほど派手好きなパリピ秀吉と、質素でクールな侘び寂びを好む千利休。価値観が違いすぎる二人が、ある夏、一緒にお茶をすることになりました。... -
酒好き達の酒器づくり
東京から来た料理人(2)
且緩々の前で城田(右)と関 且緩々(しゃかんかん)は四月の土探しで一番最初に訪れた福岡が経営する店である。ビュッフェスタイルで地元の旬食材を楽しめる人気のレストランで、田舎の山奥にも関わらずこの日もたくさんの人で賑わっている。城田と関は銘... -
歳時記
秀吉の手紙と大ヒットアニメのキャッチコピー
豊臣秀吉が甥の秀保に、新しく城を建設せよと命じる手紙を送りました。その手紙の最後に、次のような言葉をしたためています。 其の方、茶の湯ぬるく候はゞ、かやうのわび所の作事できかね申すべく候。数寄たぎり候はゞ、さっそく出来すべく候。さ候はゞ滝...