2022年1月– date –
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歳時記
大寒
山村積雪/川合玉堂 二十四節気の一つ「大寒」は一年で最も寒い季節です。今年の大寒は今日、1月20日に当たります。 1月5日から節分まで、小寒と大寒の約30日間を「寒の内」といいます。寒さの真っ只中、一年間で一番厳しい季節ですが、寒の内も終わり頃に... -
歳時記
波の花
日本海の波の花の様子 淡路島の西海岸は、夕日がとても美しく見える景勝地として知られています。その一方、冬になると荒々しい波が寄せることから、一部では「瀬戸内海の日本海」というややこしい呼ばれ方をすることもあります。 寒く風が強い冬の晴れた... -
歳時記
カンリン
十勝岳にて/ 内村謙司 冬、葉を落としてすっかり裸になった木々が立ち並ぶ姿を冬木立、枯木立などといいます。いかにも寒々しい様子が見えるようです。それと似たような言葉に「寒林」があります。冬木立よりもいっそう冷たく静かで、カンリンという言葉の... -
歳時記
非常事態の善意
1995年1月17日午前5時頃、阪神・淡路大震災が発生し、戦後最悪といわれる深刻な被害をもたらしました。それと同時に学生ボランティアが現地で活発に働いたことにより「日本のボランティア元年」とも言われています。 当時大阪に住んでいた私は、今まで体験... -
歳時記
初閻魔
河鍋暁斎/閻魔と地獄太夫図 1月16日は初閻魔です。閻魔は地獄の閻魔大王の略称で、この日は地獄の釜の蓋が開いて、鬼も亡者も一休みできる地獄の休日だと言われています。閻魔大王を祀るお寺ではご開帳や縁日が行われ、多くの参拝客で賑わいます。 仏教で... -
歳時記
小正月のケツバット
松岡映丘/ 御ぐしあげ(枕草子) 1月15日は小正月です。今ではすっかり影をひそめてしまった小正月ですが、秋田のなまはげ、奈良の若草山焼き、とんど、田植踊りなど、地域色豊かな風習が今も各地で行われています。 平安時代、小正月には小豆粥を食べる風習... -
酒好き達の酒器づくり
今西公彦展(1)
冬山から風とともに冷気が里に降ろされ、壺坂酒造では酒の仕込みに慌ただしい日々が続いている。一方、播磨日本酒プロジェクトの面々は夢前を離れ、愛媛県西条市のギャラリーラボに来ていた。1月19日、このギャラリーでこれから一週間、今西の個展が開催さ... -
歳時記
水仙の香りは
小原古邨/藁囲いと水仙に茅潜 日本三大水仙群生地として知られる淡路島では今、たくさんの水仙が花開き、2月中旬にかけて見頃を迎えます。天に向かってすっと茎を伸ばし、可憐な白い花をつける水仙の姿は、清楚で女性的です。 とんちで知られる一休さんこ... -
歳時記
花の色は見えずとも
小原古邨/雪中の梅に緋連雀 暦の上では初春を迎えましたが、まだまだ寒さ厳しい1月。灰色の景色の中、ぽつぽつと梅の花が咲いているのを見ることがあります。 早咲きの品種もありますが、気温や日当たりなどで思いがけず早く咲いてしまったものも。「早梅... -
歳時記
鏡開き
1月11日は鏡開きの日。鏡開きは、お正月の間に神様の宿った鏡餅を割って食べることで、家族の無病息災を祈る行事です。 神様の依代となった鏡餅、刃物で「切る」のは縁起が悪いので手や木槌などで割ります。呼び方にも気を使い、鏡を「開く」と末広がりの...