2022年– date –
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歳時記
初閻魔
河鍋暁斎/閻魔と地獄太夫図 1月16日は初閻魔です。閻魔は地獄の閻魔大王の略称で、この日は地獄の釜の蓋が開いて、鬼も亡者も一休みできる地獄の休日だと言われています。閻魔大王を祀るお寺ではご開帳や縁日が行われ、多くの参拝客で賑わいます。 仏教で... -
歳時記
小正月のケツバット
松岡映丘/ 御ぐしあげ(枕草子) 1月15日は小正月です。今ではすっかり影をひそめてしまった小正月ですが、秋田のなまはげ、奈良の若草山焼き、とんど、田植踊りなど、地域色豊かな風習が今も各地で行われています。 平安時代、小正月には小豆粥を食べる風習... -
酒好き達の酒器づくり
今西公彦展(1)
冬山から風とともに冷気が里に降ろされ、壺坂酒造では酒の仕込みに慌ただしい日々が続いている。一方、播磨日本酒プロジェクトの面々は夢前を離れ、愛媛県西条市のギャラリーラボに来ていた。1月19日、このギャラリーでこれから一週間、今西の個展が開催さ... -
歳時記
水仙の香りは
小原古邨/藁囲いと水仙に茅潜 日本三大水仙群生地として知られる淡路島では今、たくさんの水仙が花開き、2月中旬にかけて見頃を迎えます。天に向かってすっと茎を伸ばし、可憐な白い花をつける水仙の姿は、清楚で女性的です。 とんちで知られる一休さんこ... -
歳時記
花の色は見えずとも
小原古邨/雪中の梅に緋連雀 暦の上では初春を迎えましたが、まだまだ寒さ厳しい1月。灰色の景色の中、ぽつぽつと梅の花が咲いているのを見ることがあります。 早咲きの品種もありますが、気温や日当たりなどで思いがけず早く咲いてしまったものも。「早梅... -
歳時記
鏡開き
1月11日は鏡開きの日。鏡開きは、お正月の間に神様の宿った鏡餅を割って食べることで、家族の無病息災を祈る行事です。 神様の依代となった鏡餅、刃物で「切る」のは縁起が悪いので手や木槌などで割ります。呼び方にも気を使い、鏡を「開く」と末広がりの... -
歳時記
情報にあふれた現代、物にあふれた一昔前
1月10日、今日は成人の日です。法改正により、今年2022年4月から成人年齢が20歳から18歳に変わります。 情報社会の現代、10代の若者の間で当たり前になっていることの一つに、ドラマや映画、アニメなど映像作品の倍速視聴があります。10秒飛ばしや1.5倍速... -
歳時記
冴ゆる
土屋光逸 /日比谷の月 「冴ゆる」という言葉には冷たく凍るという意味に加え、澄むという感覚も含まれています。混じり気のない凛とした透明な冷たさを感じさせる「冴ゆる」は、「冷たい」よりももっと鮮烈で情を廃した温度感や美しさがあるようです。身を... -
歳時記
冬に咲く花
上村松園/庭の雪 厳しい寒さが続く冬は、咲く花の種類も限られています。花の少ない季節、昔の人は降り積もる雪を花に見立ててきました。 天花(てんげ)は天から降る雪のこと。六花(むつのはな)も六角に結晶する雪を指します。牡丹雪は気温が高い時に降る... -
歳時記
若菜摘
今日は正月七日。七草粥を食べる方も多いのではないでしょうか。今ではスーパー等で「七草粥セット」が売られていますが、一昔前までは野原で若菜を摘んでいました。 七種の若菜を摘むことを「若菜摘」といいます。新春とはいえまだまだ凍てつく寒さの中、...