連載– category –
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歳時記
鏡開き
1月11日は鏡開きの日。鏡開きは、お正月の間に神様の宿った鏡餅を割って食べることで、家族の無病息災を祈る行事です。 神様の依代となった鏡餅、刃物で「切る」のは縁起が悪いので手や木槌などで割ります。呼び方にも気を使い、鏡を「開く」と末広がりの... -
歳時記
情報にあふれた現代、物にあふれた一昔前
1月10日、今日は成人の日です。法改正により、今年2022年4月から成人年齢が20歳から18歳に変わります。 情報社会の現代、10代の若者の間で当たり前になっていることの一つに、ドラマや映画、アニメなど映像作品の倍速視聴があります。10秒飛ばしや1.5倍速... -
歳時記
冴ゆる
土屋光逸 /日比谷の月 「冴ゆる」という言葉には冷たく凍るという意味に加え、澄むという感覚も含まれています。混じり気のない凛とした透明な冷たさを感じさせる「冴ゆる」は、「冷たい」よりももっと鮮烈で情を廃した温度感や美しさがあるようです。身を... -
歳時記
冬に咲く花
上村松園/庭の雪 厳しい寒さが続く冬は、咲く花の種類も限られています。花の少ない季節、昔の人は降り積もる雪を花に見立ててきました。 天花(てんげ)は天から降る雪のこと。六花(むつのはな)も六角に結晶する雪を指します。牡丹雪は気温が高い時に降る... -
歳時記
若菜摘
今日は正月七日。七草粥を食べる方も多いのではないでしょうか。今ではスーパー等で「七草粥セット」が売られていますが、一昔前までは野原で若菜を摘んでいました。 七種の若菜を摘むことを「若菜摘」といいます。新春とはいえまだまだ凍てつく寒さの中、... -
歳時記
鏡餅がうつすもの
丸いお餅を重ねててっぺんに橙をのせた鏡餅は、お正月の定番のお飾りです。 鏡餅はお正月にお迎えした年神様が宿る依代と言われています。鏡餅の名の由来は、日本神話に登場する三種の神器の一つ、八咫鏡(やたのかがみ)からきています。また、餅が二段に... -
歳時記
小寒
小村雪岱/雪の朝 今日1月5日は24節気の一つ「小寒」です。小寒は「寒の入り」ともいい、小寒から節分までを「寒の内」といいます。一年の中でも寒さがますます厳しくなる時期です。 うす壁にづんづと寒が入りにけり一茶 この句を詠んだ一茶が当時住んでい... -
歳時記
行く年
川瀬巴水/東京十二題 雪に暮るゝ寺嶌村 大晦日は「おおつごもり」ともいいます。「月隠(つきごもり)」から派生した言葉で、「大きい月隠」の今日、一年が終わります。 いづくにも惜しみあかさぬ人はあらじ今宵ばかりの今年と思へば藤原基俊 「行く春」「... -
歳時記
熨斗に込められたおもてなしの心
お歳暮などの贈答品には熨斗をかけるのが一般的です。熨斗とは熨斗紙の右上に印刷されてある紙を折りたたんだような細長いモノです。 熨斗とは元来、伸ばして乾燥させた鮑(あわび)のことで、その名の通り「熨斗鮑(のしあわび)」と呼ばれていました。 大昔... -
歳時記
しめ縄
お正月が近づいてきました。もうすでにしめ縄を玄関や門に飾り付けた方も多いのではないでしょうか。しめ縄は、神の清浄な空間と現世を隔てる結界の役割があり、これを玄関に飾ることで魔除けの効果があると言われています。 しめ縄の由来は、古事記の「天...