連載– category –
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歳時記
柳
薄緑の若い葉をつけた柳は、晩春の季題とされています。柳と名のつく植物は多数ありますが、ことさら枝垂れているものに趣があると親しまれてきました。「柳の糸」「嬌柳」などの言葉から、やわらかい女性的な印象がある柳。春、とくに晩春の景色を彩る植... -
オリオンとネギ
春のジャガイモ / その1
「春のジャガイモは、おたいっさんの日に植えろ」と地元では言われています。 「おたいっさん」とは、聖徳太子にゆかりのある近くのお寺で、命日(2月22日)に行われる例祭のことで「お太子さん」の名前で親しまれています。 2月22日が近づくと、近所の畑... -
歳時記
〈穀雨〉種蒔きや田植えの目安となる、春の柔らかな雨
【】 二十四節気の一つ、現在の暦で4月20日頃〜5月4日頃にあたる。雨が百穀を潤し芽を育むという意味。種蒔きや田植えの目安とされており、この時期に降る春の柔らかな雨が田畑を潤し、作物の成長を促すといわれている。 あしびきの山の桜の色見てぞ をち... -
飲・食・人
序
仕事終りに近づくとふと、今日もあそこで一杯やってから帰ろうかな、などという考えが浮かぶ。惹きつけられてやまない店。コロナ禍で通えなくなってからは、私の酒ライフの大きな歯車が抜け落ちてしまったかのようだ。 仕事後の夜の時間を、気持ちの良いお... -
オリオンとネギ
はじめに
「ワティ・ニンタカ(トカゲ男)が寝転んで体をこすりつけたので、この湖ができました。」 オーストラリアの先住民族にはこのような天地創造の物語が伝わっています。「ドリーミング・ストーリー」と英訳されるこれらの物語は、単なる「神話」ではありませ... -
飲・食・人
飲・食・人
飲食店のおもてなしというものが先人の築き上げてきた大きな土台の上でなされた時に意味があることとなる飲・食・人「序」より 著者:城田澄風 東京都渋谷区恵比寿にある日本料理「紀風」の店主。日本人の叡智の結晶である「暦」を重んじ、室礼・器・食材... -
オリオンとネギ
オリオンとネギ
農家が紡ぐ 種と野菜の物語 著者:神﨑一馬 兵庫県姫路市香寺町で伝統野菜を栽培する農家。平家大根、市川ナス、香寺青大豆など、各地域に古くから伝えられる珍しい野菜を育て、その種と物語を継承している。どこかで誰かが繋いでくれたからこそ、今目の前... -
歳時記
〈清明〉万物が生気に満ちた清々しく明るい季節
【】 二十四節気の一つ、現在の暦で4月5日頃〜19日頃にあたる。清浄明潔(しょうじょうめいけつ)の略語ともいわれている。東南風(清明風)が肌に心地よく、草木萌え花が咲き出し、万物が生き生きとする清々しい明るい季節を表している。 うらうらに照れ... -
酒好き達の酒器づくり
酒好き達の酒器づくり
最新話 目次 酒好き達と播磨の神々が織りなす完全ノンフィクションストーリー 2018年4月、兵庫県夢前町に農家、杜氏、陶芸家、写真家が集結した。彼らの目的は唯一つ、「旨い酒を呑むための最高の酒器を作ること」酒好き達が全国から集まり、播磨の歴史を... -
歳時記
日本の歳時記
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