歳時記– category –
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歳時記
宵闇に咲く白い花
たましひのよろこびのごと宵闇の庭にくちなしの花暮れのこる上田三四二 純白の花色と甘い香りが印象的な梔子(くちなし)は、夏に花を咲かせます。強く甘い芳香は花の白さと相まって、女性的で清らかなイメージを彷彿とさせます。 上田三四二は大正生まれ... -
歳時記
白鷺城は白すぎ城?
兵庫県姫路市にある世界遺産・姫路城は、その白い城壁の美しさから別名「白鷺城」とも呼ばれています。 姫路城は数十年おきに大規模な修復工事が行われてきました。最近の改修は平成の大修理(2009年〜2015年)です。その際に経年で黒ずんでいた城壁も白漆... -
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雨(あま)つつみ
昔は田植前の長雨の頃、田の神様をお迎えするために禁欲生活をする習慣がありました。物忌みをして豊作を祈願したその時期を「雨つつみ(あまつつみ)」と言います。 禁欲生活のさなか、男女が逢えない辛さや満たされない思いなどを憂いつつ、ぼんやりと外... -
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夏越の祓
神社では一年を二つに分ける6月と12月の終わりに、それまでの半年分の穢れを祓います。新しい季節を迎えるために心身を清めるのです。 元は、伊邪那岐命(イザナギノミコト)の禊祓(みそぎはらえ)に端を発します。 亡き妻・伊邪那美命(イザナミノミコト... -
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木槿の花
夏になると大輪で華やかな花を咲かせる木槿(むくげ)。木は三メートルほどに成長し、たくさんの花をつけるので、木が1本あると夏はその場がぱっと華やかになります。 次々とたくさんの花を咲かせるので夏の間中咲いているように見えますが、花一つ一つの... -
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雨の情景
梅雨は南方沖にできる梅雨前線により生じる雨季の一種で、通常は6月頃から1ヶ月〜1ヶ月半ほど続きます。 じめじめとして憂鬱な季節というイメージがある梅雨。しかしながら雨が多い地域では、憂いを含んだ雨の情緒を楽しむ、という感性も育まれてきました... -
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田んぼがある風景が育むもの
今時分は少し地方に行くと、野山を背景にして水をたっぷりとたたえた田んぼがある風景を見ることができます。しかしながら、都心部に田畑はありません。ガーデニングやビルの屋上の菜園などあることはあるのですが、「田んぼと人が作り出す田舎の風景」と... -
歳時記
ドクダミの見方
日陰の少し湿った土地に群生し、独特の香りがあるどくだみ。初夏に可憐な白い花をつけます。民間薬として古くから知られていますが、もう一つ特徴を上げるとするなら、名前がとても多いことです。 ドクダメ(毒溜め)ドクダンドクトマリドククダシハッチョ... -
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万能薬か不吉な植物か
枇杷(びわ)は冬に花を咲かせ、夏の初めにオレンジ色の実をつけます。実の形が楽器の琵琶に似ていることから「びわ」と名付けられました。 さて、この枇杷の木ですが、家の近くに植えると縁起が悪いとされているのをご存知でしょうか。庭に枇杷を植えると... -
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カラスの子
淡路島の西海岸、5月の初め頃のこと。カラス夫婦が背の高いもみの木のてっぺん辺りに巣を作りました。しばらくすると木の上から朝晩「ぐえっ、ぐえっ」と声がするように。雛が生まれたようです。親ガラス達は、来る日も来る日も畑に降り立っては餌を探し、...