歳時記– category –
-
歳時記
飛梅
901年1月25日、学問の神様で有名な菅原道真が、九州の太宰府に左遷されました。この日にちなんで1月25日は「左遷の日」とされています。この日、道真はもう二度と帰ることのない自宅の庭に植えられた梅の木を思い、歌を詠んでいます。 東風(こち)吹かば... -
歳時記
冬柏
柏餅でおなじみの柏(かしわ)は落葉樹ですが、冬になって葉が枯れきっても落ちることなく、春になって新芽が出る頃にようやく葉を落とします。 冬の間ずっと木を守るように葉が付いていることから「葉守りの神」が宿る神聖な木とされていました。端午の節句... -
歳時記
雪に耐えて霜を経て
小原古邨 1月23日は西郷隆盛の誕生日です。西郷さんといえば、言わずと知れた明治維新の立役者の一人。この人なしに時代が動くことはありませんでした。西郷さんは文武両道で文化的教養も高く、優れた漢詩を残しています。 雪に耐えて 梅花麗しく霜を経て... -
歳時記
寒椿
小原古邨 厳寒の最中に咲く種類の椿を寒椿、冬椿といいます。椿は寒い冬にあって、いち早く春の到来を感じさせる花として万葉の昔から愛され、和歌にも詠まれてきました。 巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに見つつ偲ばな巨勢の春野を坂門人足(万... -
歳時記
大寒
山村積雪/川合玉堂 二十四節気の一つ「大寒」は一年で最も寒い季節です。今年の大寒は今日、1月20日に当たります。 1月5日から節分まで、小寒と大寒の約30日間を「寒の内」といいます。寒さの真っ只中、一年間で一番厳しい季節ですが、寒の内も終わり頃に... -
歳時記
波の花
日本海の波の花の様子 淡路島の西海岸は、夕日がとても美しく見える景勝地として知られています。その一方、冬になると荒々しい波が寄せることから、一部では「瀬戸内海の日本海」というややこしい呼ばれ方をすることもあります。 寒く風が強い冬の晴れた... -
歳時記
カンリン
十勝岳にて/ 内村謙司 冬、葉を落としてすっかり裸になった木々が立ち並ぶ姿を冬木立、枯木立などといいます。いかにも寒々しい様子が見えるようです。それと似たような言葉に「寒林」があります。冬木立よりもいっそう冷たく静かで、カンリンという言葉の... -
歳時記
非常事態の善意
1995年1月17日午前5時頃、阪神・淡路大震災が発生し、戦後最悪といわれる深刻な被害をもたらしました。それと同時に学生ボランティアが現地で活発に働いたことにより「日本のボランティア元年」とも言われています。 当時大阪に住んでいた私は、今まで体験... -
歳時記
初閻魔
河鍋暁斎/閻魔と地獄太夫図 1月16日は初閻魔です。閻魔は地獄の閻魔大王の略称で、この日は地獄の釜の蓋が開いて、鬼も亡者も一休みできる地獄の休日だと言われています。閻魔大王を祀るお寺ではご開帳や縁日が行われ、多くの参拝客で賑わいます。 仏教で... -
歳時記
小正月のケツバット
松岡映丘/ 御ぐしあげ(枕草子) 1月15日は小正月です。今ではすっかり影をひそめてしまった小正月ですが、秋田のなまはげ、奈良の若草山焼き、とんど、田植踊りなど、地域色豊かな風習が今も各地で行われています。 平安時代、小正月には小豆粥を食べる風習...