WASHOKU(環食)
人間の生活の基礎である
「 衣 食 住 」
中でも、生まれて一番最初に自分で行うのが
「食」
人は離乳食を食べられるようになる1歳前後から、食べ物を口へ運びます。
“食べる事”を通じて匂いや食感、そして味、目の前にいる人の表情など、様々なことを身につけていきます。
現代は、美味しい上に時間短縮も叶う便利な調味料がたくさんあり、どんな食材でも好みの調味料を使うと立派な料理に仕上がります。
スーパーの棚には洋風や和風、イタリアン、フレンチ、アジアンテイストなど、色とりどりの調味料が並び、味付けにばかり意識が向いてしまいます。
その結果、私たちは料理の元となる「食材」そのものに目を向けなくなってしまいました。
「食」には、生産者や漁師といった一次産業の方々、料理人、流通、販売店など多くの人が関わっています。
農家は自然を相手に手をかけ、時間をかけ、多くの労力を費やして食材を生み出しますが、生産者によって考え方や、地域性などが異なるため、例え同じ人参であっても作る人によって随分味が変わってきます。
料理をする人は、一流と言われる料理人ほど食材そのものに真剣に向き合います。一つひとつの食材の個性を見極め、そのものが本来持っている旨味を最大限に生かす方法を考え、調理していきます。
料理には、農家や料理人の生き方そのものが現れてくるのです。
食材を作る人、獲る人、運ぶ人、売る人、加工する人、料理する人などなど。様々な人々のお陰で私たちは毎日食事をすることができます。「食」は生きることの基本であり、多くの人の営みの循環の上に成り立っています。
「食」を通じて、生きることの本質は何かを考えていく……
その理念をもとに「WASHOKU(環食)」は食に関する取り組みを行っています。