歳時記– category –
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歳時記
熨斗に込められたおもてなしの心
お歳暮などの贈答品には熨斗をかけるのが一般的です。熨斗とは熨斗紙の右上に印刷されてある紙を折りたたんだような細長いモノです。 熨斗とは元来、伸ばして乾燥させた鮑(あわび)のことで、その名の通り「熨斗鮑(のしあわび)」と呼ばれていました。 大昔... -
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しめ縄
お正月が近づいてきました。もうすでにしめ縄を玄関や門に飾り付けた方も多いのではないでしょうか。しめ縄は、神の清浄な空間と現世を隔てる結界の役割があり、これを玄関に飾ることで魔除けの効果があると言われています。 しめ縄の由来は、古事記の「天... -
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相手の都合、わが身の都合
12月26日は徳川家康の誕生日です。家康といえば多くの格言を残しており、今でもたくさんの人の心を奮い立たせてくれます。 早まって相手の肚(はら)など考えてみぬものだ。相手の肚など推測してゆくと、いつかそれに捲きこまれて、わが身の都合を忘れてゆ... -
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歳末大スクープ合戦
12月25日は大正天皇が崩御され、昭和天皇が即位された日です。それに伴い、元号も大正から昭和になりました。昭和の元号が決まった当時の12月25日は、新聞各紙が大スクープ合戦を繰り広げていました。12月25日の事柄を時系列に見ていきましょう。 【午前1... -
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障子
上村松園 – 晩秋 障子は冬の季語です。けれども障子自体は年中見られるため、冬だと言われてもピンときません。しかし、かつて障子は冬には欠かせない防寒建具だったのです。 昔は暑い夏には建具を全部取り払って全開にしていました。あまりにも開放的で気... -
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冬至
二十四節気の一つ「冬至」は、夜が一番長くなる日です。この日を境にして、また少しずつ太陽の出る時間が長くなっていきます。陰が極まって陽となることから「一陽来復」ともいわれます。 冬至の日に柚子湯に入ると風邪を引かないと言われています。今日は... -
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折って畳んで焼き滅ぼす!万葉の遠距離恋愛
12月21日は遠距離恋愛の日。「1221」の両サイドの「1」が離ればなれになった恋人を表し、2が中央に並ぶことで「1人から2人になる」ことを表すそうです。奈良時代の下級女官であった狭野弟上娘子(さののおとかみのおとめ)は、流刑にされた恋人との遠恋の... -
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東聲と文明
12月20日は明治生まれの歌人・橋田東聲の誕生日であり命日です。当時、文学界で一斉を風靡した「ホトトギス」や「アララギ」で小説を発表後、歌人として自ら歌誌を創刊するなど積極的に創作活動を行なっていました。45歳という若さで亡くなりましたが、と... -
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食べることは
日本の家庭の食卓(1952年頃) ネギは五分ちぎりコンニャク味噌のたれああたのし今宵は馬肉を食はむ土屋文明 土屋氏の食レポ和歌の第二弾。鰤に続き、今回もネギ、こんにゃく、馬肉と冬の旬を満喫しています。土屋氏の歌は「食べることは楽しいんだ」とい... -
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おでんの温もり
おでんといえば、家で食べるのが一番とか、おでん屋で熱燗と一緒に食べることにつきる、とか、コンビニで好きな具材を2、3品買って帰るのが楽しみ、など、それぞれに語る思い出があったりします。 寒い冬に温かいものを食べてほっとする、その心境がおでん...