おでんの温もり

おでんといえば、家で食べるのが一番とか、おでん屋で熱燗と一緒に食べることにつきる、とか、コンビニで好きな具材を2、3品買って帰るのが楽しみ、など、それぞれに語る思い出があったりします。

寒い冬に温かいものを食べてほっとする、その心境がおでんの思い出を作ってくれるのかもしれません。同じ温かく美味しい食べ物でも、ラーメンではこの境地はなかなか作りだせないような気がします。個性豊かな色々なものが、やさしい味付けでまとめられているところに、何か味わいだけではない「温もり」を感じさせるからかもしれません。

私はここ数年、おでんを作っていません。冬になるとおでんのおすそ分けが何度かやってくるからです。作った人によって微妙に違う味付けや具材。けれども共通するのは「人の温もり」。心から温まるというのはこういうことだなあと、毎年人が作ったおでんを食べて、幸せになります。

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