歳時記– category –
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歳時記
「生きづらさ」を「生きやすさ」に変えるのは
渋沢栄一/肖像 12月16日は「紙の日」です。抄紙会社(王子製紙の前身)が工場で運転を開始したことが由来となっています。抄紙会社は洋紙を生産する会社です。これまでの手すきの和紙とは違い、大量生産できる洋紙工場ができたことで、出版が容易にできる... -
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感謝の気持ちを届けるために、燃えた明治
豊川稲荷/最古の現役丸型ポスト 今日から年賀郵便特別扱いが始まります。毎年12月15日から郵便局では年賀状を受け付けて、25日までに投函された年賀状は翌年元旦に届けられます。年末の郵便物の混乱を防ぐために作られた制度ですが、初めからこのような特... -
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ケンカ上等!忠臣蔵に見る播磨のDNA
葛飾北斎/新版浮絵忠臣蔵 第十一段目 12月14日は歴史好きには言わずと知れた赤穂浪士が討ち入りをした「忠臣蔵」の日です。 忠臣蔵は江戸時代に起こった赤穂事件を元に作られた物語です。赤穂事件をざっくり解説するとこのような事件でした。 赤穂藩(兵庫... -
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正月事始
12月13日はお正月の準備を始める「正月事始(しょうがつことはじめ)」の日です。12月8日の事始めと区別するために、頭に「正月」とつけます。 旧暦12月13日は「鬼宿日」で、鬼が宿にいて出歩かない日。婚礼以外は何をするにも良い吉日であるため、正月準備... -
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一尾で半日楽しめる魚
鰤(ぶり)は成長するにつれて名前が変わる出世魚です。関西ではつばす、はまち、めじろ、ぶり、と名前が変化しますが、地域によって様々な名で呼ばれています。 鰤は秋から冬にかけて、産卵と越冬のため餌をたくさん食べます。身に栄養を蓄えた冬の時期は格... -
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播磨の神々は今
1993年12月11日、兵庫県姫路市にある姫路城が日本初の世界文化遺産に登録されました。 姫路城がある播磨地域は兵庫県南西部に位置します。古代播磨は、大和と九州、出雲、四国など諸国を結ぶ東西南北の交通網があり、海にも面しているため大陸(海外)との... -
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自分の鼻はどこにあるのか
田中保/窓辺の猫 12月9日は文豪・夏目漱石の忌日です。夏目漱石の代表作の一つである「我輩は猫である」は、飼い猫の視点から人間の滑稽な様を描いた物語です。飼われているにも関わらず名前をつけてもらっていないという、雑な扱いを受ける猫。その猫は、... -
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終わりと始まりの日
川合玉堂/焚火 12月8日は事納めの日。農作業など一年の「事」を終える日です。 「事=コトの神」は農業の神様。2月8日に人里に降りてきて農業の準備を始め(事始め)、一年の収穫を見届けた12月8日に天(山)に帰っていくと言われています。 また、「コト... -
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大雪
小原古邨/雪中の梅に緋連雀 二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」。2021年は12月7日に当たります。寒さは一層増してきて、山には雪が積もり、平野部でも雪が降り出します。本格的に冬が到来する頃です。 駒とめて袖うちはらふ かげもなし佐野のわたりの雪... -
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冬の月
澄み切った夜空に輝く冬の月は、寒さという気候が影響するのか、美しさの中に冷たさや厳しさ、凄惨さが感じられるような気がします。 清少納言は「冬はつとめて」と冬の朝の美しさを絶賛しています。彼女の性格的に、冬は陰気臭い夜よりも朝の方が輝いて見...