2021年4月– date –
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酒好き達の酒器づくり
プロローグ
男は落ち着かない様子であちらこちらに目を泳がせていた。年の頃は三十代後半、がっちりとした体躯で、日に焼けた黒い顔は粗野ながら愛嬌も感じられる。男の目の前には茶碗や酒器、壺など数々の陶芸作品が並んでいる。兵庫県姫路市の姫路駅前にある山陽... -
素人達の米作り
【4/3】トラクターマスター再び
3月26日にトラクターで田んぼを2枚耕したのだが、残り1枚の田んぼの耕起が残っていた。前回(3/26)の翌日から雨続きで作業が出来ず、日にちだけが経っていった。 4月に入ってようやく天気が持ち直し、田んぼが乾くであろう日を見計らって耕起をすることに... -
素人達の米作り
【3/26】田起こし〈耕起編〉
3日間田んぼに堆肥を撒き続けた女子二人いよいよ耕す日がやってきた本日、トラクターが初出動する 耕 田起 起編 こ し 【米作り朝仕事。その時、事件が起こった。】 ブロロロロロ……。広島県安芸太田町、村の中を堆肥を積んだ軽トラックが走... -
歳時記
八重の山吹
七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだになきぞあやしき兼明親王(914-987年)山吹は七重八重と花は咲くが、実が一つも無い。その山吹と同じように我が家にも蓑一つさえないのです。 雨の降る日、太田道灌が蓑を借りたいと言ってたずねたら、山吹とこの... -
歳時記
柳
薄緑の若い葉をつけた柳は、晩春の季題とされています。柳と名のつく植物は多数ありますが、ことさら枝垂れているものに趣があると親しまれてきました。「柳の糸」「嬌柳」などの言葉から、やわらかい女性的な印象がある柳。春、とくに晩春の景色を彩る植... -
オリオンとネギ
春のジャガイモ / その1
「春のジャガイモは、おたいっさんの日に植えろ」と地元では言われています。 「おたいっさん」とは、聖徳太子にゆかりのある近くのお寺で、命日(2月22日)に行われる例祭のことで「お太子さん」の名前で親しまれています。 2月22日が近づくと、近所の畑... -
素人達の米作り
【3/23.24.25】田起こし〈堆肥散布編〉
東南風のあたたかい風が吹く晴れ渡った3月23日広島県安芸太田町の田んぼで素人達の米作りが始まった 堆 田肥 起散 こ布 し編 【初めての米作りは軽トラの運転から。まずは堆肥を田んぼまで移動】 米作りメンバーの一人である中下さんは、午前1時か... -
素人達の米作り
【3/21】いよいよ始まる!素人達の米作り
米農家・飯塚の話を基に、田植えまでの作業をまとめた「米作り指南書」を作成した。この指南書を基に、これから米作りを行っていくのだ。 まず始めにすることは「土作り」である。米に限らず作物を育てるには基礎となる土が大事になってくる。土作りは通常... -
歳時記
〈穀雨〉種蒔きや田植えの目安となる、春の柔らかな雨
【】 二十四節気の一つ、現在の暦で4月20日頃〜5月4日頃にあたる。雨が百穀を潤し芽を育むという意味。種蒔きや田植えの目安とされており、この時期に降る春の柔らかな雨が田畑を潤し、作物の成長を促すといわれている。 あしびきの山の桜の色見てぞ をち... -
素人達の米作り
【3/10】美味しい米は何が決めて?素人がプロに教わる米作り事始め
「素人だけで米を作る!」そう宣言したものの、本当に何から始めていいかわからない原田。そんな原田に、米農家・飯塚は米の作り方を一から手ほどきしていった。大人の贅沢な休日。 決 作ま りる 方わ でけ 美じ 味ゃ しな さい が 「素人だけで...