2021年– date –
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歳時記
折って畳んで焼き滅ぼす!万葉の遠距離恋愛
12月21日は遠距離恋愛の日。「1221」の両サイドの「1」が離ればなれになった恋人を表し、2が中央に並ぶことで「1人から2人になる」ことを表すそうです。奈良時代の下級女官であった狭野弟上娘子(さののおとかみのおとめ)は、流刑にされた恋人との遠恋の... -
歳時記
東聲と文明
12月20日は明治生まれの歌人・橋田東聲の誕生日であり命日です。当時、文学界で一斉を風靡した「ホトトギス」や「アララギ」で小説を発表後、歌人として自ら歌誌を創刊するなど積極的に創作活動を行なっていました。45歳という若さで亡くなりましたが、と... -
歳時記
食べることは
日本の家庭の食卓(1952年頃) ネギは五分ちぎりコンニャク味噌のたれああたのし今宵は馬肉を食はむ土屋文明 土屋氏の食レポ和歌の第二弾。鰤に続き、今回もネギ、こんにゃく、馬肉と冬の旬を満喫しています。土屋氏の歌は「食べることは楽しいんだ」とい... -
歳時記
おでんの温もり
おでんといえば、家で食べるのが一番とか、おでん屋で熱燗と一緒に食べることにつきる、とか、コンビニで好きな具材を2、3品買って帰るのが楽しみ、など、それぞれに語る思い出があったりします。 寒い冬に温かいものを食べてほっとする、その心境がおでん... -
酒好き達の酒器づくり
陶芸家・今西 (2)
今西の拠点である丹波篠山は兵庫県の東部に位置する。丹波黒大豆などの特産物が知られる農業が盛んな地域であるが、古来より作陶も盛んに行われていた。丹波焼は平安時代末期から鎌倉時代の頃より歴史が始まり、1978年には国の伝統的工芸品指定を受けてい... -
歳時記
「生きづらさ」を「生きやすさ」に変えるのは
渋沢栄一/肖像 12月16日は「紙の日」です。抄紙会社(王子製紙の前身)が工場で運転を開始したことが由来となっています。抄紙会社は洋紙を生産する会社です。これまでの手すきの和紙とは違い、大量生産できる洋紙工場ができたことで、出版が容易にできる... -
歳時記
感謝の気持ちを届けるために、燃えた明治
豊川稲荷/最古の現役丸型ポスト 今日から年賀郵便特別扱いが始まります。毎年12月15日から郵便局では年賀状を受け付けて、25日までに投函された年賀状は翌年元旦に届けられます。年末の郵便物の混乱を防ぐために作られた制度ですが、初めからこのような特... -
歳時記
ケンカ上等!忠臣蔵に見る播磨のDNA
葛飾北斎/新版浮絵忠臣蔵 第十一段目 12月14日は歴史好きには言わずと知れた赤穂浪士が討ち入りをした「忠臣蔵」の日です。 忠臣蔵は江戸時代に起こった赤穂事件を元に作られた物語です。赤穂事件をざっくり解説するとこのような事件でした。 赤穂藩(兵庫... -
歳時記
正月事始
12月13日はお正月の準備を始める「正月事始(しょうがつことはじめ)」の日です。12月8日の事始めと区別するために、頭に「正月」とつけます。 旧暦12月13日は「鬼宿日」で、鬼が宿にいて出歩かない日。婚礼以外は何をするにも良い吉日であるため、正月準備... -
歳時記
一尾で半日楽しめる魚
鰤(ぶり)は成長するにつれて名前が変わる出世魚です。関西ではつばす、はまち、めじろ、ぶり、と名前が変化しますが、地域によって様々な名で呼ばれています。 鰤は秋から冬にかけて、産卵と越冬のため餌をたくさん食べます。身に栄養を蓄えた冬の時期は格...