歳時記– category –
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歳時記
風鈴の音は涼しい?
風を受けてちりんちりんと音を奏でる風鈴は夏の風物詩。涼やかな音色には暑さを忘れて聞き入ってしまいます。 実際、日本人が風鈴の音を聞くと体感温度が下がったという実験結果もあるほど。「風鈴の音=風が吹いている=涼しい」という記憶は私たちの体内... -
歳時記
家持と石麻呂くん
2021年の土用の丑の日は今日、7月28日。言わずと知れた鰻を食べる日です。鰻は昔から精をつける食べ物として人気がありました。奈良時代の大物歌人・大伴家持は、友達であるガリガリの石麻呂くんにこんな歌を送っています。 石麻呂に吾れもの申す 夏痩せに... -
歳時記
土用に干すモノ
土用とは季節の変わり目の時期を指します。立夏・立秋・立冬・立春の前の約18日間が土用となります。 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期。夏は鰻など精のつくものを食べたりして、暑い土用期間を乗り切ろうという訳です。今年の夏の土用は7月19日〜8月... -
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雨露の如し
植物を育てている人にはお馴染みのアイテム、ジョウロは夏の季語です。ジョウロの語源はポルトガル語の「jorro(水の噴出)」や、「jarra(水差し)」といわれています。ジョウロを漢字で書くと「如雨露」。雨露の如くこまやかに水を撒くことができるとい... -
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鵜飼の魅力/その2
鵜(う)は黒い体をした水鳥で、水中に潜って魚を獲ります。丸呑みした魚を吐き出す習性があることから、安産の霊鳥とされています。 日本書紀によると、豊玉姫が出産するための産屋の屋根に鵜(鸕)の羽を使いましたが、完成前に生まれてきてしまいました... -
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鵜飼の魅力/その1
鵜飼は、飼いならした鵜(う)を使って川魚を獲る伝統漁法で、5月半ばから10月半ばまで夜間に行われます。 暗闇の中、小舟に焚かれる篝火。それに驚く鮎と、捕らえようと潜っては浮き上がる鵜が起こす水しぶき。闇と火と水、人と鳥が作り出す鵜飼はなんと... -
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〈大暑〉
梅雨が明けてから厳しい暑さが続いています。今日から暦が変わって二十四節気の「大暑」となります。大暑は夏の暑さが本格的になる頃という意味で、2021年は7月22日(木)〜8月6日(金)です。 すでに色々なところで言われていますが、できるだけこまめに... -
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蚊帳
蚊帳(かや)は夏の夜、虫を避けながら涼をとるために、建具を取り外して開放した室内に吊るす帳(とばり)のことです。蚊帳が日本で初めて登場するのは、日本最古の地誌「播磨国風土記」です。播磨(兵庫県南西部)を代表する山・雪彦山の麓に応神天皇(... -
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麦藁章魚
タコは春から秋にかけて獲れますが、一番おいしいのは夏。最も美味しいといわれているこの時期のタコは「麦藁章魚(むぎわらだこ)」と呼ばれてきました。麦の収穫時期に近いため、このような名前がついたようです。 関西では「麦藁章魚に祭鱧」という言葉... -
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夏の鶯
鶯(うぐいす)は夏になると、人里から離れて山林で巣を作り繁殖します。夏の鶯は春にも増して、山に響けとばかりに甲高い声で「ホー!ホケキョケキョ!!!」と声を上げます。 淡路島には別荘がたくさんあります。都会から羽を伸ばしに来た人たちがこの時...