歳時記– category –
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歳時記
あつき血汐にふれも見で
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった、コンピュータによって作り出された仮装の空間が今、あらゆる産業に浸透してきています。 教育や医療、スポーツ、娯楽、広告など、様々な業界で既に大活躍。巣ごもり需要もあいまって、これから益々成長拡大が見込... -
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太郎や次郎が雨を呼ぶ
梅雨の晴れ間の青空に、むくむくとそそり立つ大きな雲を見かけるようになりました。入道雲です。発達した積乱雲で、雨をもたらします。周りが山に囲まれた日差しが激しい盆地でよく見られ、一定の場所に現れるのが特徴です。 山に囲まれた日差しの激しい盆... -
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麦湯の店は不要か不急か
日本の暑い夏に欠かせない麦茶。さっぱりすっきりした喉越しが、蒸し暑さを爽快に吹き飛ばしてくれます。 麦茶が一般に普及し出したのは江戸時代中後期から。夏の夕方になると麦湯(当時の麦茶の名前)を売る茶屋がオープンし、庶民は麦湯を飲みながら夏の... -
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人気キャラとネーミングの法則
白くて冷たく、口に入れるとするっと喉を通り抜けていく。冷奴(ひややっこ)が美味しい季節になりました。 ところで冷奴の「冷」はわかるのですが、「奴(やっこ)」はいったいどういう了見で豆腐の名前についているのでしょうか。 奴は江戸時代の武家の... -
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走って送って
雨が多い日本では、雨に関する言葉もたくさんあります。五月雨、前梅雨、空梅雨、旱梅雨、ついり、青梅雨、戻り梅雨、などなど「梅雨」だけでも色々な言い回しが見られます。 「走り梅雨」は本格的な梅雨に入る前の雨のこと。「走り」は季節を先駆けてやっ... -
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古代のオンザロック
日本酒は温度によって味が変わります。その変化を楽しむのも日本酒の醍醐味。熱燗、ぬる燗、涼冷え、雪冷え、など温度帯によって名前がつけられています。 今はお酒の楽しみ方が多岐にわたり、華やかな吟醸系が流行っていることもあってか、当たり前のよう... -
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泥中の蓮
暑さが日毎に増してくる7月頃に、蓮は花を咲かせます。蓮はきれいな水よりも、濁った泥の方が花がきれいに咲くといわれています。 仏典の維摩経(ゆいまぎょう)には、有名な「泥中の蓮」の話があります。菩薩の弟子が「悟りを開くにはどうしたらいいです... -
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ゆかた/その2
江戸時代後期、贅沢を禁止した天保の改革で、庶民は絹を着ることができなくなりました。染色も柄も地味なものに限定されましたが、それでもおしゃれを楽しみたい町民はアイデアと発想で乗り越えます。 そんな時に木綿の浴衣が大ブームに。柄も染めも小粋な... -
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万葉のささ
笹(ささ)の葉は み山もさやにさやげども我は妹思ふ 別れ来ぬれば柿本人麻呂(万葉集) 笹(ささ)、さや、さやげ、と「さ」が何度も続きます。声に出して詠むと、笹の葉ずれの音が森閑とした山中にそっと響くのが聞こえるようです。笹の葉は古代から神... -
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ゆかた/その1
夏の着物として定着している浴衣(ゆかた)。花火大会や夏祭り、ちょっとしたお出かけなどで着られる方も多いのではないでしょうか。 そんな浴衣の文字を見てみると、「ゆかた」と読めるような漢字ではありませんが、なぜゆかたと読ませるようになったので...