歳時記– category –
-
歳時記
〈夏至〉
【】 二十四節気の一つ、現在の暦で6月21日〜7月6日頃にあたります。一年中で一番昼が長い日です。まだ梅雨の最中ではありますが、この日からまた一段と夏らしさが際立ってきます。 関西では夏至にタコを食べる風習があります。タコ足のように稲の根が八方... -
歳時記
蛍と共に
蛍を見るためには、山奥のきれいな水辺まで足を運ばなければなりません。昔は田んぼに行けば蛍は当たり前のように飛び交っていました。蛍が見られなくなった原因の一つに農薬の普及があります。 農薬のために蛍が居なくなる。米という現実、蛍という情緒、... -
歳時記
播磨の神々の息吹やどる「庭酒」
奈良時代に編纂された播磨国風土記(はりまのくにふどき)は、兵庫県南西部の風土や歴史を記録した書物です。ここには日本最古の醸造の様子が記されています。 庭音(にわと)の村。本の名は庭酒(にわき)なり。大神の御糧(みかれひ)、枯れてかび生えき... -
歳時記
ホタルの光はあの世を繋ぐか
六月、夜になると山奥の川辺ではホタルが飛び交う様が見られます。消えては光り、また消えてとゆっくり繰り返しながら宵闇を舞う姿は、なんともいえない幻想的な空間を生み出します。 昔の人は、そのような光景にあの世とこの世の間を見たのでしょうか。ホ... -
歳時記
草取りの恋唄
植物の成長する勢いが増す夏は、田んぼの稲も緑の葉をぐんと伸ばしていきます。それと同時に急成長するのが、田んぼの雑草。除草剤のなかった昔は、田んぼの草取りは重要な仕事でした。 草取りは炎天下での作業となるため、とても厳しい仕事でした。つらい... -
歳時記
蓮の浮葉
蓮の葉は初夏になると、若葉を出します。水上に顔を出したばかりの丸い若葉は、まだ茎が短く水面に張り付くように浮かんでいます。その様子から、蓮の若葉のことを浮葉と呼ぶようになりました。 遊東田の詩に「魚戯れて新荷(蓮の浮葉)動き」という一文が... -
歳時記
Twitter人口が日本人に多い理由?
snsなどでたまに見かける「縦読み」。各行の頭文字をつなげるとメッセージが現れる言葉遊びですが、古くは平安時代の和歌にも見られます。ことに有名なのは在原業平の杜若(かきつばた)の歌です。 から衣きつつなれにしつましあればはるばる来ぬるたびを... -
歳時記
襲色目/杜若
初夏に花を咲かせる杜若(かきつばた)。花菖蒲とよく似ていますが、花菖蒲は陸地に咲き、杜若は池などの湿地で花を咲かせます。 平安時代に生まれた、衣服の表地と裏地の配色方法を「襲色目(かさねいろめ)」といいます。襲色目には四季折々の色彩が表現... -
歳時記
村上天皇と梅
平安時代に在位した村上天皇。流行り病を梅と昆布を入れたお茶で退散させた天皇には、もう一つ梅にまつわる有名な故事があります。 内裏の清涼殿には立派な梅の木がありましたが、枯れてしまいました。それを惜しんだ村上天皇は代わりとなる梅の木を探すこ... -
歳時記
色変わりには理由がある
6月は紫陽花の季節。薄曇りの雨の景色に鮮やかな色を添えてくれます。 あじさいの語源は、あず(集まる)にさい(藍色)だと言われています。また、日が経つにつれて色が変化することから「七変化」「八仙花」とも呼ばれます。 紫陽花の色が変わるのは、花...