石井精肉店

毎年11月15日は本州の猪猟が解禁する日です。この日から各地の猟師が山へ猪を狩りに出かけます。

猪肉を使ったぼたん鍋は冬の風物詩。けれども猪肉は臭いというイメージはないでしょうか。臭みや独特のクセが気になって、猪肉を敬遠する人も少なくありません。

そんなイメージを覆すのが、今回ご紹介する「石井精肉店」です。兵庫県姫路市、播磨の田舎町に店を構える石井精肉店の看板商品が、地元奥播磨で獲れる猪肉です。奥播磨はいまだ手付かずの豊かな自然が残る地域で、そこで育つ猪は上等な肉質を備えています。冬を迎えると猪はさらに脂を身に蓄えるようになり、それが猪肉の旨味の決めてとなります。

猪肉は猟直後いかに素早く処理を行い精肉にできるかが重要となります。処理が雑であったり時間がかかるととたんに肉質は悪くなってしまいます。猪肉が臭い、というイメージはまさにこれ。処理の仕方によって味が格段に落ち、臭みが出てくるのです。

石井精肉店では信頼できる猟師と提携しており、猟後に適切な処置をされた猪肉はすぐに店に運ばれます。すばやく精肉にした後、鮮度と旨味を閉じ込めるよう急速冷凍しているので、上品な味わいの猪肉となるのです。