2021年10月– date –
-
歳時記
秋深し
秋という季節には、どことなく寂しさや孤独感がつきまといます。秋が深まり肌寒くなってくると寂寥感はいっそうつのるようです。 「秋深し」という言葉は、単に時間経過による季節の変化だけを表すのではなく、「秋」と「寂寥感」という自然と感情をセット... -
素人達の米作り
【10/10】稲刈り・収穫したものは米だけじゃなかった
好天に恵まれた日曜日。広島県安芸太田町の田んぼには素人米作りのメンバー達が大勢集まっていた。上は孫がいるシニア世代から、下は生後数ヶ月の赤ちゃんまで。今日は待ちに待った稲刈りの日である。 まずは皆んなで土地の神様にお参り 土地の神様にお参... -
素人達の米作り
【10/9】稲刈り準備「てねる」を学ぶ
「素人達の米作り」は農業の素人だけで米を作るプロジェクトであるが、本当に素人だけでは何からどう進めていいかわからない。そこで兵庫県のプロ稲作農家の飯塚さんに指南をお願いし、遠方から電話やラインを通じてアドバイスをもらっていた。これまでも... -
歳時記
十三夜
お月見といえば十五夜ですが、もう一つ「十三夜」と呼ばれる日本独特のお月見があります。旧暦9月13日の夜が十三夜となり、2021年は今日、10月18日に当たります。十三夜はちょうど稲刈りの時期と重なるため、秋の恵みに感謝しながら月を眺める風習がありま... -
歳時記
中勘助の秋
明治生まれの詩人であり小説家の中勘助は、小説「銀の匙」で一躍有名になりました。夏目漱石が手放しで絶賛したと言われる名作として知られています。とてもきれいな文体で綴られ、子どものような透き通った心がそのまま文字になって現れたような小説です... -
五色浜の四季
蛸壺を引き上げて
夏の間、蛸(たこ)漁が盛んに行われた淡路島の五色浜であるが、季節の移り変わりとともに、次の漁への準備が始まる。 鳥飼漁港の大橋水産では蛸壺を使った蛸漁をしており、お盆を過ぎたあたりから海底に沈めた蛸壺を少しずつ浜へ引き上げていく。9月中頃... -
酒好き達の酒器づくり
流離いのクリエイター(雪彦山篇 4)
「さあ、そろそろ戻ろか。」 弘がバッグを持って立ち上がり下山の宣告をした。これから登ってきた超急勾配を今度は逆に下りなければならない。登山は登るよりも下る方が神経を使い危険を伴う。一行は山本弘を先頭に登山道を下っていった。 下りの山道でも... -
歳時記
稲田の神様?
人の姿を形どって鳥獣害避けに田畑に立てられるカカシ。本体は竹や藁で作り、古着を着せられたり帽子をかぶっていたり。作る人によって個性が表れ、様々なバリエーションが見られます。 古代、カカシは「そほづ」と呼ばれていました。これは日本神話に登場... -
歳時記
引越し大名
明治元年10月13日、明治天皇が京都御所から江戸城(現在の皇居)に入城されたことを記念して、10月13日は引越しの日と定められました。 江戸時代、引越しばかりをしていた大名がいました。松平直矩。徳川家康のひ孫であり、先日のカミングアウトデーで紹介... -
歳時記
移菊
白菊は開花当初は真っ白ですが、秋が深まるにつれて花の端が徐々に紫の色味を帯びてきます。霜があたり変色したいわゆる「霜焼け」状態なのですが、白と紫のグラデーションは美しく、「移菊(うつろいぎく)」と呼ばれています。 さえざえと今朝咲き盛る白菊...