歳時記– category –
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歳時記
仲秋の名月
古来より日本人は春は花(桜)、秋は月を愛でてきました。今日は仲秋の名月です。 月夜よし川音(かわと)さやけし いざここに行(ゆ)くも去(ゆ)かぬも遊びて行(ゆ)かむ大伴四綱/万葉集 大伴旅人が奈良の都へ帰ることになり、彼のために餞別の宴が催... -
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敬老の日を作った村
「日本の棚田百選」に選定された多可町の岩座神の棚田(いさりがみのたなだ) 今日、9月20日は敬老の日。1965年に国民の祝日として定められました(当初はハッピーマンデー導入前の9月15日でした)。 この敬老の日は、兵庫県の山奥にある村の人たちの思い... -
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竹の春
竹は筍が出る春に落葉し、秋に若葉を出します。他の植物とは逆の現象を見せることから、秋の竹を「竹の春」と言ったりします。今時分に竹林に行くと、爽やかな淡いみどりにあふれ、清々しい気持ちになります。 おのが葉に 月おぼろなり竹の春蕪村 -
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運がよくなる方法
運がよくなる方法、気になりますか? 運の本質は漢字に現れています。運という漢字は「軍」と「辶(しんにょう)」でできています。「軍」は戦を表します。「辶」は足と十字路の象形文字であり「行く、動く、巡る」という意味があります。 すなわち、戦い... -
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菊の色目
四季の移り変わりを表す日本ならではの配色方法を襲色目(かさねいろめ)といいます。主に衣の表地と裏地の配色に使われてきました。秋の襲色目に多く取り入れられているモチーフは「菊」です。単純に花の色だけではなく、菊の微妙な表情を配色の妙で表現... -
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柿渋でコロナ対策
柿渋は防水、防腐、防虫、防湿効果があり、昔から染料や建築の塗料、衣類や雨傘、紙の補強、酒袋、漁具の防水など様々な用途に使われてきました。柿渋は日本の生活に欠かせない自然の薬剤でした。 現代では安価で便利な化学薬剤がたくさんあるため、柿渋の... -
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野分から台風へ
秋の暴風のことを昔は「野分(のわき)」と呼んでいました。野を吹き分ける程の激しい風という意味です。昔は「台風」という自然現象が分からなかったため、秋に突然吹き荒れる暴風(台風)のことを野分と呼んでいたのです。 約1000年前に活躍した女流作家... -
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菊に狂う
菊の花は様々な大きさ、色、形があり、その種類は数千といわれています。それだけの品種があるのは菊に夢中になった江戸時代の人々のおかげでもあります。 気品があり華やかな菊は江戸時代の人々の心を鷲掴みにし、栽培が簡単なことも合間って菊作りが一大... -
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記録の落とし穴
ブログが日本で流行りだしたのは今から20年程前の2000年代前半のこと。同時期にFacebookも生まれ、2005年の流行語大賞に「ブログ」が選ばれました。この頃からsns(ソーシャルネットワーク:ネットを介した人間関係のあり方)の時代が始まり、現在では生活... -
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菊のアンチエイジング
正月七日、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日と奇数が重なる日を五節句といいます。今日九月九日は重陽、菊の節句の日です。ひな祭りや七夕など他の節句と比べて重陽はあまり日常には浸透していないように思いますが、日本では平安の頃から宮廷で重...