仲秋の名月

古来より日本人は春は花(桜)、秋は月を愛でてきました。今日は仲秋の名月です。

月夜よし
川音(かわと)さやけし いざここに
行(ゆ)くも去(ゆ)かぬも遊びて行(ゆ)かむ

大伴四綱/万葉集

大伴旅人が奈良の都へ帰ることになり、彼のために餞別の宴が催されました。その時に詠まれた歌です。
月夜のきれいな夜に川の流れる音も清らかである。都に行く者も行かない者も今宵は楽しく過ごそう。という意味です。

「よし」「行(ゆ)く」「去(ゆ)かぬ」「行(ゆ)かむ」のリズムが耳に心地よく、澄みきった夜空の下、月を肴にお酒を楽しむ情景が見えるようです。

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