連載– category –
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歳時記
玉虫の色
玉虫はきらめく緑色に金や紫、藍や赤色の光の筋が美しい、まさに宝玉のような甲虫です。たまに見かけるとまるで宝物を発見したかのようなラッキー感が味わえるレアな昆虫。幸運の吉兆として「吉丁虫」とも呼ばれています。 その美しさに人は昔から色々な思... -
歳時記
マクワウリに子を思う
マクワウリは古くから栽培されている瓜の仲間で、メロンほどではないけれど甘みがあります。昔は瓜といえばマクワウリのことを指しました。 甘い瓜は昔の子どもに大人気。子どもへの愛情を綴った歌が「子等を思ふ歌」として万葉集に残されています。 瓜食... -
酒好き達の酒器づくり
杜氏の記録
東京の旅から1週間が過ぎた。うだるような暑さが続く7月25日の昼下がり、飯塚とホテルマン・高山は、壺坂酒造に来ていた。辨慶(べんけい)を使った酒造りの打ち合わせをするためである。 https://youtu.be/sI8pWTrsIqY 「杜氏の記録」登場人物紹介 辨慶(... -
歳時記
風鈴の音は涼しい?
風を受けてちりんちりんと音を奏でる風鈴は夏の風物詩。涼やかな音色には暑さを忘れて聞き入ってしまいます。 実際、日本人が風鈴の音を聞くと体感温度が下がったという実験結果もあるほど。「風鈴の音=風が吹いている=涼しい」という記憶は私たちの体内... -
歳時記
家持と石麻呂くん
2021年の土用の丑の日は今日、7月28日。言わずと知れた鰻を食べる日です。鰻は昔から精をつける食べ物として人気がありました。奈良時代の大物歌人・大伴家持は、友達であるガリガリの石麻呂くんにこんな歌を送っています。 石麻呂に吾れもの申す 夏痩せに... -
歳時記
土用に干すモノ
土用とは季節の変わり目の時期を指します。立夏・立秋・立冬・立春の前の約18日間が土用となります。 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期。夏は鰻など精のつくものを食べたりして、暑い土用期間を乗り切ろうという訳です。今年の夏の土用は7月19日〜8月... -
歳時記
雨露の如し
植物を育てている人にはお馴染みのアイテム、ジョウロは夏の季語です。ジョウロの語源はポルトガル語の「jorro(水の噴出)」や、「jarra(水差し)」といわれています。ジョウロを漢字で書くと「如雨露」。雨露の如くこまやかに水を撒くことができるとい... -
歳時記
鵜飼の魅力/その2
鵜(う)は黒い体をした水鳥で、水中に潜って魚を獲ります。丸呑みした魚を吐き出す習性があることから、安産の霊鳥とされています。 日本書紀によると、豊玉姫が出産するための産屋の屋根に鵜(鸕)の羽を使いましたが、完成前に生まれてきてしまいました... -
歳時記
鵜飼の魅力/その1
鵜飼は、飼いならした鵜(う)を使って川魚を獲る伝統漁法で、5月半ばから10月半ばまで夜間に行われます。 暗闇の中、小舟に焚かれる篝火。それに驚く鮎と、捕らえようと潜っては浮き上がる鵜が起こす水しぶき。闇と火と水、人と鳥が作り出す鵜飼はなんと... -
歳時記
〈大暑〉
梅雨が明けてから厳しい暑さが続いています。今日から暦が変わって二十四節気の「大暑」となります。大暑は夏の暑さが本格的になる頃という意味で、2021年は7月22日(木)〜8月6日(金)です。 すでに色々なところで言われていますが、できるだけこまめに...