【10/19】マスター驚く
素人達の米作り、残す稲刈りは600㎡の田んぼ一枚となった。
この日は、代掻き以来ご無沙汰していたトラクター名人・倉橋マスターがきていた。自身の仕事が忙しくなかなか田んぼに来ることができなかったのだ。
久しぶりの田んぼを見た彼は、目を大きく見開きながら呟いた。
「すごいですね、これ(こんなに雑草が茂り過ぎた田んぼ)は初めて見ました。」
自らトラクターを運転して耕した田んぼ。あの頃は草一つ生えていなかったが、今や大惨事である。変わり果てた田んぼを前に呆然とするマスター。彼は実る米の一粒をとって口にした。
「ちゃんと米ですね。」
どうやら少し安心したらしい。納得した彼は鎌を手にとって稲刈りを始めた。
素人米作りの重鎮・中下さんはもちろん今日も来ており、手慣れた様子でどんどん刈り取っていく。てねて、稲架にかけて、夕方ごろに作業は終わった。
お土産に村上の人から好きなだけとって良いと言われているみかんを収穫し、そのみかんで作ったジャムもお土産に、米作りメンバー達は帰っていった。
しかしながら、まだまだ田んぼには稲も草も残っている。
(続く)
倉橋マスターの店・bar tre