良寛の桜

良寛は江戸時代の僧侶で、歌人でもあり優れた書も残しています。幼少の頃から大変頭が良く、10歳の頃から漢学を学び、18歳で仏門に入ります。
生涯自分の寺を持たず、各地を旅したり粗末な草庵に移り住んだりしながら、庶民に仏教を教えてきました。
飾らない人柄で日がな一日子ども達と遊んでいるようなお坊さん。良寛さんと親しまれ、その人柄が滲み出るような歌や書は、夏目漱石や北大路魯山人をはじめ、今でも多くの人に影響を与えています。
良寛は、恋心を抱いていたといわれる40歳年下の弟子である貞心尼に見守られながら、大往生をとげました。辞世の歌に桜を詠んでいます。
散る桜 残る桜も 散る桜
良寛