【序章】素人達の米作り、立ち上げのきっかけ

素人達の米作り立ち上げのきっかけ。2歳の頃から朝起きたら炊飯器を確認しに行くのが日課だった。大人の休日

立 素
ち 人
上 達
げ の
の 米
き 作
っ り
か  
け  

〈文・原田〉

2歳の頃から目覚めると炊飯器を確認しに行くのが日課だった私(原田)。ご飯が炊けていないと大泣きをしたため、母は私が目を覚ますタイミングを見計らって炊飯をしていたらしい。

そんなお米好きな私は、稲作農家との仕事を通して益々お米について詳しくなっていった。他人から「米について詳しい人」と認識されている事に気づき、違和感を覚えた。

私は米の作り方を知らない。

勿論、大まかな流れや年間スケジュール等は知っている。しかしいざ自分で作るとなると、その土地の気候や習慣、一枚一枚の田んぼの特長に合わせて肥料を考え品種を選び……。到底作れそうにない。

日本人の主食である米だが、本当に米の事を知っている人はどのくらいいるのであろうか。もし自分の食物は自分で作らないと生きていけないような世界になったら、私達は生きていけるのだろうか。

24時間開いているお店があり、携帯電話一つで買い物ができ、家にいても温かい食事を運んでくれる事が当たり前になった世の中で、一口一口に感動できているだろうか……。

他人事ではなく、自分事として物事を捉える事ができたら、日々の些細な事にも喜びを見つけられるのではないだろうか。そして、自分以外の人や物に感謝し、もっと豊かな日々を過ごせるのではないだろうか。

苦労を知れば見方も感じ方も変わるはず!

忙しさに負けず、一歩踏み込んでみようと思った。大人になるとなるべくリスクを背負わないように生きるものもしれないが「無謀だ! 何を考えているんだ!出来るはずがない!」と万が一言われたとしてもいいという覚悟で企画を飯塚に持ちかけた。彼は決してネガティブな意見はしない。素人が分かるように米の作り方説明してくれる。まずは一般的には遅れをとっているが藁を腐らせる作業にとりかかる!

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