宵闇に咲く白い花
たましひのよろこびのごと宵闇の
庭にくちなしの花暮れのこる
上田三四二
純白の花色と甘い香りが印象的な梔子(くちなし)は、夏に花を咲かせます。
強く甘い芳香は花の白さと相まって、女性的で清らかなイメージを彷彿とさせます。
上田三四二は大正生まれの医師であり、歌人です。40代の働き盛りの頃に癌を患い、闘病生活をおくっていました。当時の癌は死と隣合わせの病。死を常に意識せざるを得ない絶望の中、湧き上がる生のよろこびを詠んだ和歌です。
たましひのよろこびのごと宵闇の
庭にくちなしの花暮れのこる
上田三四二
純白の花色と甘い香りが印象的な梔子(くちなし)は、夏に花を咲かせます。
強く甘い芳香は花の白さと相まって、女性的で清らかなイメージを彷彿とさせます。
上田三四二は大正生まれの医師であり、歌人です。40代の働き盛りの頃に癌を患い、闘病生活をおくっていました。当時の癌は死と隣合わせの病。死を常に意識せざるを得ない絶望の中、湧き上がる生のよろこびを詠んだ和歌です。
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