茄子と柿と瓜の名前をもつ野菜
唐なすび
唐柿
赤茄子
蕃茄
黄金瓜
これらは全てある野菜の和名です。茄子、柿、瓜と色々な名前で呼ばれてきたのは「トマト」。
トマトが食用として利用されるようになったのは明治以降。それまでのトマトは観賞用として珍重されていました。
トマトが日本に入ってきたのは17世紀半ば頃。異国からやってきた真っ赤な実をつける謎の植物を見た当時の日本人は、身近にある植物になぞらえてどうにか名前をつけたものの、それぞれ微妙に印象が違って、こんなにバラついた結果になったのでしょうか。
今ではメキシコ・ナワトル語の「tomatl(膨らんだ果実)」に由来する「トマト」に定着し、すっかり日本の夏野菜として溶け込んでいます。