朝顔/その1
晩夏の頃に漏斗状の美しい花を咲かせる朝顔。紺、白、赤など色も形も様々。観賞用として古くから日本で栽培されてきました。
朝顔が日本にやってきたのは奈良時代。遣唐使が薬として種を持ち帰ったといわれています。
当時の朝顔という言葉は「朝の容花(かおばな)」という意味合いで、朝に咲く美しい花の総称でした。ムクゲや桔梗も「朝顔」と呼ばれていたようです。「容」は容貌のことで、花を美人の顔立ちにたとえていたといわれています。
君こずば誰に見せましわが宿の
垣根に咲ける朝顔の花
よみ人知らず/拾遺集