世界初の憲法
622年2月22日に聖徳太子が薨去(こうきょ)しました。この日を偲び、聖徳太子ゆかりのお寺では太子会が行われています。
聖徳太子は十七条憲法を作ったことで知られていますが、これは成文憲法としては世界初のものです。
また、「和を以て貴しと為す」の一文の通り、憲法には和の精神が散りばめられています。
同時期の世界の国々はもっぱら専制支配が主流でした。その土地を支配した者が独断的に統治するというスタイルで、弱肉強食、それが当たり前の時代でした。
そんな時代において、十七条憲法では「独断すべからず、必ず衆と論ずべし」とあります。大事な事はみんなで相談して決めなさいというのです。民主主義が誕生したのは17、18世紀。それより10世紀も早く日本ではその芽があったことになります。
十七条憲法は当時の情勢から考えると規格外の先進的な内容で、今もなお学ぶことが多くあります。