春霞

霞(かすみ)は空気中の細かい水滴や塵が原因で、遠くの景色がぼおっと霞んで見える現象を言います。
目の前に濃く立ち込めるものは霧(きり)、薄く遠くに見えるものは霞。また、春は霞で秋は霧、夜は朧(おぼろ)など。日本語はその時々の「感じ」で、空気中の現象を言葉で仕分けています。

久方の天の香具山この夕べ
霞たなびく春立つらしも

柿本人麻呂/万葉集

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