雉は日本特有の野鳥で、赤、緑、紺、茶褐色といった複雑な色の体躯と、長く美しい尾羽が特徴です。食用としても美味です。

春になると、雄はケーンケーンと高らかに鳴き、求愛活動を始めます。
特徴的な春の雉の鳴き声に、古くから人々は色々な思いを感じてきました。妻恋いの心情をのせた和歌も、多く詠まれています。

春の野にあさる雉(きぎす)の妻恋ひに
己があたりを人に知れつつ

大伴家持/万葉集

訳)妻を恋いしたうあまり声高く鳴くその声で、自分の居場所が天敵である人間に知られてしまう

日本鳥学会が雉を日本の国鳥に選定したのは、1947年の今日、3月22日です。

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