【3/21】いよいよ始まる!素人達の米作り

米農家・飯塚の話を基に、田植えまでの作業をまとめた「米作り指南書」を作成した。この指南書を基に、これから米作りを行っていくのだ。

まず始めにすることは「土作り」である。米に限らず作物を育てるには基礎となる土が大事になってくる。土作りは通常は前年度の秋から始めるので、今(3月)からだとかなり出遅れることになるが、そこは素人の勢いで乗り越えていけばいい。

広島県安芸太田町は連日雨が降り続いていた。土作りの始めに行う「田起こし」をするチャンスがなかなか訪れないまま日にちだけが過ぎ去っていったが、天気予報によると3月22日から天気が持ち直すらしい。

田起こしとは、田んぼに肥料等を入れて耕す作業である。土に栄養を入れ、乾かして空気を含ませることで稲の生育に適した土壌にするのだ。田んぼがぬかるんでいるところを耕すと土が練られて固まってしまうので、耕す作業は土が乾いた晴れの日に行うのがベストである。

田んぼの状態。前年度の稲株がそのまま残っている。

今年度、原田と共に米作りをするメンバーは広島県内に十数人いる。原田はメンバーに状況を説明し、3月25日に田起こしの堆肥散布をする旨を伝えると、一人の女性が参加に名乗りを上げた。

40代の中下さんは広島の魚市場で働いている。やる気十分の彼女は、23日から参加できると申し出てくれた。

3連チャンでも行けますので遠慮無しで言って下さい!

中下さんの嬉しい申し出に応えるべく、原田は田んぼの状況を飯塚に伝えて相談した。

↑この状態(ところどころ水たまりがある)なんやけど、堆肥だけ先に撒いてもええん?

大丈夫やで。まだトラクターは難しいなぁ。

じゃあ堆肥だけ撒いて、土が乾いてからトラクターで耕すわ!

中下さんは午前1時から午前8時まで仕事をして、昼から田んぼに来てくれるという。なかなかのハードスケジュールだが、頼もしい限りである。彼女は天気の様子を気遣いながらも意欲的な参加表明をLINEで伝えてくれた。想像以上のハードワークが待ち受けていることを知らずに——。

3月23日、いよいよ素人達の米作り「田起こし」が始まる!

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