小春

川合玉堂/小春

「小春(こはる)」とは11月から12月上旬くらいの時期を指し、小六月ともいわれています。この頃は暖かい日和が続き、まるで小さい春が来たような気候となるため、この名が付けられました。

昔の農村では「田植布衣(ぬのこ)に麦時はだか」と言っていたようです。田植えの頃はまだ肌寒く着物を着なければいけないけれど、麦撒きの頃は裸でもいいくらい暖かい、という意味です。厳しい冬を迎える前のしばしの陽気のひとときです。

木枯らしも しばし息つく小春かな

岡田野水

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