しめ縄
お正月が近づいてきました。もうすでにしめ縄を玄関や門に飾り付けた方も多いのではないでしょうか。
しめ縄は、神の清浄な空間と現世を隔てる結界の役割があり、これを玄関に飾ることで魔除けの効果があると言われています。
しめ縄の由来は、古事記の「天の岩戸開き」に見ることができます。
天照大御神、いよいよ奇(あや)しと思ほして、やや戸より出でて臨みます時に、その隠り立てりし天手力男神、その御手を取りて引き出す即ち、布刀玉命、尻久米縄(しりくめなわ)をその御後方にひき渡してまをししく、これより内にな還り入りそ、とまをしき。
引きずり出された天照大御神の背後に尻久米縄を渡して、それより内に還らないようにと結界を張りました。この尻久米縄が現在のしめ縄に繋がるのです。
現代では和モダンなものや、キャラクターが付いたものなど、デザインも豊富で選ぶのも楽しくなります。PR,JAPAN企画の「素人達の米作り」のメンバー達は、育てた米の稲藁を使って自作しました。
準備が一つ整うたびに、お正月が近づいてきたと実感します。新年をわくわくしながら喜んで迎える、そんな人の姿に神様も喜ぶのではないかと、天の岩戸開きに重ねて想像してしまいます。