赤い椿　白い椿

2月1日は、俳人・河東碧梧桐（かわひがしへきごとう）の忌日です。碧梧桐は正岡子規の弟子であり、虚子と並称された俳壇の実力者。明治から昭和初期にかけて活躍しました。当時、新たに生み出された五七五にとらわれない自由律俳句の先駆者の一人でもあります。

赤い椿　白い椿と　落ちにけり

河東碧梧桐

碧梧桐の師匠である正岡子規は、この椿の句についてこう評しています。

「椿がどこに生えているものかどんな色形をしているか、この句ではわからないが、だからといって不満に思うことはない。ただただ紅と白の花が目の前にありありと浮かんでくるところにとても満足している。」