あきつ

トンボは夏に現れ、秋の終わりにかけて里や野山を飛び回ります。蚊やハエ、蛾、時にはスズメバチなど害虫を捕食してくれる益虫でもあります。
トンボは古くは「あきつ」と呼ばれていました。漢字にすると「秋津」。津は所属や位置などを表す格助詞で、「秋の」という意味になります。古代から人はトンボを「秋の虫」と見ていました。

小田のみち赤羅ひく日はのぼりつつ
生れしあきつもかがやきにけり

斎藤茂吉

赤々と輝く秋の日の情景が見えるような歌です。

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