原子力発電と再生可能エネルギー
10月26日、今日は1963年に東海村で日本初の原子力発電が行われたことから「原子力の日」と定められています。
また、この記念日に因んで各地で原子力反対運動が行われる日でもあります。
原子力発電は安定的に膨大な電力を生み出しますが、想定外の自然災害やミサイル一発でも打ち込まれることがあれば、巨大な原子爆弾に変貌します。最悪の諸刃の剣です。また、使い終わった核廃棄物を無害化する方法は未だ解明されておらず、地中深くに埋めてしまうという無責任な力技で処分されています。
一方の反原発運動は、同時に再生可能エネルギーの推進を謳います。SDGsの取り組みにも入れられ、クリーンで持続可能と一見いいことのように思えますが、蓋を開ければ原発と同じく利権の手垢にまみれています。クリーンなイメージは見る影もありません。
そもそも、再生可能エネルギーは、それを生み出す基盤を作るために多くの資源が必要となり、その割に生み出す電力量が少ない、自然まかせのため安定供給が難しいなど、エネルギーとして根本的な問題を抱えています。
エネルギー問題は私たちが直面する重要な課題であり、だからこそ様々な意見も多く飛び交います。原子力発電と再生可能エネルギー、そのどちらにも表と裏は存在します。他人事ではなく、一人一人が関心を抱き自分なりの意見を持つようになれば、また世間の空気も変わると思います。
見抜き、見極めていきましょう。