落ち葉
秋の終わりから冬にかけて、落葉樹は全ての葉を落としてしまいます。「落ち葉」は冬の季語です。
はらはらと散る落ち葉、散り落ちた葉が一面敷き詰められている様子、水面に浮かぶ枯葉など、古来から様々な「落ち葉」が和歌に詠まれてきました。
式子内親王は、訪ねてこない恋人への思いを落ち葉と寒さにのせて、和歌に託しています。
桐の葉も踏み分けがたくなりにけり
必ず人を待つとなけれど
式子内親王
訳)訪れる人もないままに、桐の落ち葉はすっかり落ちてしまい、人が通れば踏み固められた後ができるというのに、踏み分けられないほどになってしまった。
あの人を待っているわけではないのだけれど。