薄緑の若い葉をつけた柳は、晩春の季題とされています。柳と名のつく植物は多数ありますが、ことさら枝垂れているものに趣があると親しまれてきました。「柳の糸」「嬌柳」などの言葉から、やわらかい女性的な印象がある柳。春、とくに晩春の景色を彩る植物です。

平安時代の衣の表地と裏地の配色である重色目(かさねいろめ)の一つ「柳」。表が白で裏が淡青のものをいいます。柳の若葉が重なり合う様子を表現したものといわれています。

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