色変わりには理由がある
6月は紫陽花の季節。薄曇りの雨の景色に鮮やかな色を添えてくれます。
あじさいの語源は、あず(集まる)にさい(藍色)だと言われています。また、日が経つにつれて色が変化することから「七変化」「八仙花」とも呼ばれます。
紫陽花の色が変わるのは、花(がく)の中の色素の変化と、土の酸度の変化によるもの。元々の性質と環境によって変化するのです。
私達も昨日と今日は同じ姿をしているように見えて、ほんの少し変化しています。体調の変化や、楽しいことがあったとか、服装がいつもより明るかったり、声に張りがあったりなかったり。
少しの変化にも必ず「原因」があります。よく観察して、感じ取ると、今目の前にある結果の原因が見えてきます。見えないまでも、いくつかの可能性は想像できるでしょう。
紫陽花の色変わりに気づくように、周りのほんの小さな変化が見えるようになれば、スムーズに事が運ぶことはたくさんあるかもしれません。周囲の人への思いやりもそんなところから生まれるような気がします。