秀吉の手紙と大ヒットアニメのキャッチコピー
豊臣秀吉が甥の秀保に、新しく城を建設せよと命じる手紙を送りました。その手紙の最後に、次のような言葉をしたためています。
其の方、茶の湯ぬるく候はゞ、かやうのわび所の作事できかね申すべく候。数寄たぎり候はゞ、さっそく出来すべく候。さ候はゞ滝にて一服申すべく候
(茶の湯にかけて)お前の性根がぬるいと、このような仕事はできまい。たぎるような心であれば、即座にできよう。完成の暁には滝で茶を一服立てて進ぜよう。という内容です。
近年、鬼を滅することをテーマにした漫画・アニメが大ヒットしました。市松模様の羽織を来た主人公が、妹を助けるために鬼と戦うというストーリーです。
物語前半に主人公の先輩「Rさん」が登場します。過酷な鬼との戦いの中で挫けそうになった主人公に、Rさんはこんな助言をします。
己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと
心を燃やせ
この名言は映画のキャッチコピーともなり、一躍有名になりました。
暑い暑い今年の夏とは裏腹に、心は冷え切っていないでしょうか。心をたぎらせること、燃やすことを忘れるなと、秀吉とRさんが教えてくれます。