つくつくぼうし
つくつくぼうしは晩夏から初秋に現れ、夏の終わりを告げるセミとも呼ばれています。「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」と連呼する鳴き声に昔の人は色々な思いをのせてきました。
「筑紫恋し(故郷の筑紫が恋しい)」
「美しよし」
「つくづく惜しい」
「つくづく憂し(つらい)」
独特の連呼した鳴き声は延々と続き耳に残ります。
つくつくぼうしつくつくぼうしばかりなり
正岡子規
そんな中、とうとうつくつくぼうしにクレームをつけた人も現れます。
また微熱 つくつく法師 もう黙れ
川端茅舍
なんだかんだと言われながら昔から人と共に暮らし、親しまれてきたセミです。