【5/22】田植え1日目
5月22・23日、早くも梅雨入りしたと言われ連日雨が続く中、この2日間は天気にも恵まれたため、田植えを行うことになった。
『良い苗ができたら良い米ができる』
苗作りで米の出来が50%以上決まると言われている。種籾を発芽させ、1日何回も様子を見ながら温度や水の管理をし、田植え2日前にいきなり上がった気温で水切れがおきて少し茶色く枯れてしまった苗もありながら、なんとか30箱の苗を全て田んぼへ持って行く事ができた。
村の神社に苗を持って田植えの無事と米の成長を祈願しに行き、いよいよ田んぼへ植え付ける。
田んぼの中に入り、一列に並んで苗を植える。数時間経って植え終わった田んぼを見てみると、見事に素人の仕事!と言わんばかりに苗は真っ直ぐに整列しておらず蛇のように曲がっていた。
少し手直しも行いながら、1日目は600㎡の田んぼ1枚に苗を植えた。
淡路島の五色町では、田植えの泥落としに旬の魚・鰆(さわら)を食べる習慣がある。美味しい魚が豊富な淡路島らしい泥落としだ。今回は、広島でも島根県に近い山手(安芸太田町)に、淡路島流の泥落としを取り入れることにした。淡路島の五色町で漁や海苔の加工を行う大橋水産さんから鰆と鯛を送って頂き、22日のメンバーは、鰆を切り分けて持ち帰った。
同じ瀬戸内海沿いの県でも全体が海に囲まれた淡路島と、海沿いは牡蠣がブランド化された広島。しかしながら安芸太田町のような山奥では川魚以外の魚を口にする機会は頻繁ではなく、鰆一つとって食べ方のバリエーションは少ない。
漁師さんから美味しい食べ方を教わりながら、刺身やタタキ、白子や卵、肝まで美味しく頂いた。
『こんなに脂ののった鰆は初めてじゃ』と村のスタッフたちも大いに喜び、鰆は西京漬けだけではないと、鰆という魚に対する見方も変わったのだった。
遠く離れた山と海で、鰆を通じて人と人が交わり、新たな発見があり、そして楽しみが一つ増える。
こういった交流が、今は何より大切な事ではないだろうか。