代掻き

1907年当時の代掻き

代掻きとは、耕しが終わった田んぼに水を張って肥料を入れ、かき混ぜて田の底をならす作業です。昔は牛や馬に馬鍬(まぐわ・1メートルほどの横棒に歯が櫛状に並んだ農具)をつけて行っていました。牛や馬が足で土を踏み砕いて、その後に馬鍬でかき混ぜるという仕組みです。

日本最古の馬鍬は古墳時代のもの。福岡県の遺跡から発見されています。最初は単純なものであったのが改良されていき、昭和の時代になると木製から鉄製に変化していきました。

昔は米作りは村の共同作業で行っていました。広大な面積で米を作るには大変な労力が必要となります。今のような大型機械がない時代は村人全員の手が必要だったのです。

仕事の役割も別れていて、代掻きは男の仕事で田植えが女の仕事でした。男を「田人(たうど)」、女を「早乙女(さおとめ)」と呼び、早乙女達は田掻囃しを唄って田人や牛馬を盛り上げる風習もあったようです。

PR,JAPANが主催するプロジェクト「素人達の米作り」は本日5月19日が代掻き、22日、23日に田植えを予定しています。米の作り方をプロの稲作農家・飯塚さんに教えてもらいながら、やっと田植えまでたどり着くことができました。

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