カワセミは喉の魚の骨をとる?

カワセミは翡翠のような鮮やかな羽色が美しく、渓流など水辺で見られる鳥です。
見た目の美しさから人気のある鳥ですが、薬効として使われていたこともありました。

江戸時代の「和漢三歳図会」によると「黒焼きにして食べると喉に刺さった魚骨を取り除くことができる」と書かれています。本当に?と疑わしくなってしまう記載ですが、昔はかなり広く信じられていたようです。
カワセミのような肉食鳥は消化できない骨をまとめて吐き出す習性があります。その様子からカワセミの薬効神話が生まれたとも言われています。

昔の人の観察眼から生まれたおまじない的療法なのか、本当に医学的根拠があるのかはわかりませんが、喉に刺さった魚の骨をとる、などという地味な薬効を課せられたカワセミに、美しさとはまた違う親しみを感じてしまいます。

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